
内窓リフォームを検討しているのですが、予算的に全部の窓を工事するのは厳しくて…。どこから優先的に工事すればいいですか?

なるほど!この質問はたくさんの方からいただきます。内窓をどの窓からつけるかによって、家の快適性に差が出るので、今回は窓リフォームの優先順位を考えるポイントについてお話しします。
これまで4,000件以上の玄関ドアのリフォーム工事をしてきた”玄関ドアマイスター”が、内窓リフォームのメリットから“リアルな”見積金額、内窓リフォームする時のポイントについて詳しく解説します。
内窓のメリット
内窓は家の断熱性を高める方法として広く知られていますが、メリットはそれだけにとどまりません。
・室内の寒さや暑さが軽減される
・エアコンやストーブが効きやすくなり光熱費削減になる
・窓の鍵が二重になって防犯性が高まる
・防音・遮音性能が高まる
・室内から見える窓が新しくきれいになる
室内の寒さや暑さを軽減できることに加えて、空調が効きやすく快適な室温を長時間保てるようになるため、光熱費削減にもつながります。
また、窓が二重になるため、しっかり施錠しておけば窓を破られて侵入されるまでの時間が長くなることから、防犯リフォームとしても有効です。
最近は、防音や遮音を目的に内窓をつけるケースも増えています。
古い家ではいくら壁紙などをリフォームしても窓の劣化が目立って気になるという方も多いですが、内窓を付けると室内側から見える窓も一新されるため、すっきりとしたインテリアに仕上がる点もポイントです。

2025年には全国対象の「先進的窓リノベ2025事業」と、東京限定の「既存住宅における省エネ改修促進事業」が実施されるので、まさに今こそ内窓をお得に取り付けるチャンスです。
内窓リフォームのリアルな見積金額
内窓をつける場所を決める上で欠かせないチェックポイントは、工事にかかる費用ですよね。

玄関ドアマイスターでは、ホームページから窓リフォームのトータル費用がわかる「見積シミュレーション」をご利用いただけます。お名前やご連絡先を入力せず、今ついている窓のサイズを入力するだけでその場で材料費と工事費のトータル費用がわかるので、予算を検討する際に是非ご活用ください。
今回は、LIXILの内窓・インプラスの設置を“玄関ドアマイスター”にご依頼いただく場合のリアルな費用を紹介します。
窓の種類 | ガラス | 材料費+工事費 (税込) |
補助金額※ | 実際の金額 |
掃き出し窓 2枚引き違い W170cmH200cm |
【断熱】 LowE複層 (透明) |
¥188,870 | ¥65,000 | ¥123,870 |
【高断熱】 アルゴンガス入りLowE複層 (透明) |
¥204,765 | ¥139,765 | ||
【高断熱+防犯】 アルゴンガス入りLowE安全合わせ (透明) |
¥278,960 | ¥213,960 | ||
腰窓 2枚引き違い W170cmH100cm |
【断熱】 LowE複層 (透明) |
¥73,865 | ¥44,000 | ¥29,865 |
【高断熱】 アルゴンガス入りLowE複層 (透明・型) |
¥112,200 | ¥68,200 | ||
【防犯】 アルゴンガス入りLowE安全合わせ (透明) |
¥113,520 | ¥69,520 | ||
小窓 2枚引き違い W90cmH90cm |
【断熱】 LowE複層 (透明) |
¥50,490 | ¥28,000 | ¥22,490 |
【高断熱】 アルゴンガス入りLowE複層 (透明・型) |
¥53,295 | ¥25,295 | ||
【高断熱+防犯】 アルゴンガス入りLowE安全合わせ (透明) |
¥70,400 | ¥42,400 |
※補助金額は「先進的窓リノベ2025事業」を利用した場合の金額です。

どのサイズでも基本的に「断熱ガラス▶︎高断熱ガラス▶︎高断熱+防犯ガラス」の順番で内窓の価格は高くなります。ここでのポイントは、「補助金でかなりの額をカバーできる」点です。
先進的窓リノベ2025事業では、窓のサイズと断熱グレードごとに1カ所ごとの補助金額が決まっていて、いて、最高1世帯につき200万円も補助金をもらえます。
内窓をつける場所の決め方
内窓のメリットはかなり広く普及してきましたが、「どの窓から取り付ければいいか決められない」というお悩みをたくさんのお客様からいただきます。
まず大前提として皆様に知っておいていただきたいのが、「家全部の窓に内窓をつけるのがベスト」だという点です。
しかし実際は、予算の関係で内窓をつける場所に優先順位をつけなくてはいけないケースは少なくありません。
内窓をどこの部屋からつけるかを決める際は、5つのポイントを押さえましょう。
人が長時間滞在する場所
内窓を付けて外気温の影響を受けにくくする場所として優先順位が高いのは、やはり家族が過ごすLDKや寝室、子供部屋です。
「寝室や子ども部屋は寝る時しか使わない」という場合でも、良質な睡眠を取るためには安定した室温が重要になります。
そして、人は寝ている間汗を大量にかいて室内の湿度が上がって結露が発生しやすくなるので、LDKの次に寝室や子ども部屋に内窓をつけることをおすすめします。
エアコンやストーブを長時間つける場所
2つ目のポイントは、エアコンやストーブなどの空調機器を長時間つける場所かどうかです。
LDKや寝室、子供部屋より滞在時間が短くても、北側で極端に寒かったり最上階で夏に暑くていられなかったりするような部屋は、早めに内窓を付けましょう。
お客様からは、「内窓をつけて真冬と真夏の光熱費が大幅に減った」なんていう感想も多く寄せられます。
ヒートショックの心配がある場所
ヒートショックは室温が10℃以上変わる場所へ移動するときにめまいや頭痛などが起こる症状で、最近は高齢者の方だけではなく若い人の発症件数も増えています。
脱衣室や浴室、トイレはヒートショックが起こりやすい場所とされているので、心配な方は冬でも室温が下がりにくいように内窓を設置しましょう。
騒音が気になる場所
道や公園などに近い部屋は外からの音が気になりますし、楽器を練習したり音楽を楽しんだりする部屋は音漏れが心配ですよね。
内窓を付けると音の出入りも軽減されるため、騒音の気になる部屋にも優先的に内窓を付けましょう。
寒さ対策は1階から・暑さ対策は2階から
5つ目は寒さと暑さどちらも特に解決したいかという点です。
築年数の経っている断熱性が低い木造の戸建住宅は、冬は1階の方が地表から冷気が伝わって室温が下がりやすく、夏は2階の方が屋根からの日射熱が伝わって暑くなりやすいのが通常です。
なので、冬の寒さ対策として内窓をつける場合は1階から、夏の暑さ対策として内窓をつける場合は2階から優先的に工事するのもおすすめです。
内窓リフォームの注意点
内窓リフォームするときに気をつけなくてはいけないのは設置場所の優先順位だけではありません。
そのほかにも5つの注意点に気をつけましょう。
内窓をつける場所は「部屋単位」で決める
熱の出入りはガラスの面積が大きいほど多いですが、同じ部屋にある小さな窓に内窓を付けないと、そこから熱の出入りが集中して、結露がひどくなる可能性も危惧されます。
結露が発生しなくても部屋の中に内窓を付けていない窓があれば、空調効率は良くなりません。
「とりあえず大きな窓だけリフォームしましょう」というようなセールスをする業者には注意しましょう。
部屋にある窓を全箇所一斉にリフォームする方法がおすすめです。
外窓の状態によっては内窓の効果が発揮されない
いくら高性能のガラスを組み合わせた内窓を設置しても、外窓が劣化していて隙間があき気密性が落ちていると、そこから外気や音が出入りしてしまいます。
それでは内窓を付けても一重の窓とあまり変わりません。

窓工事のプロは、既存窓枠のサイズや状態を細かくチェックして、内窓のサイズと取り付ける位置を決めます。さらに、現場を調査する際には既存の外窓の状態も見て、内窓の設置か外窓の交換どちらがベストな方法かもチェックします。実は、そこまでしないと内窓の効果を100%発揮できません。
内窓をつけた後の開閉・掃除をイメージする
内窓は、窓が二重になるので開け閉めや掃除の手間が2倍になります。
そのため、頻繁に開け閉めしたり汚れやすかったりする場所は、日常生活でストレスを感じるという方は少なくありません。
「窓の使い勝手が悪くなるのが心配」という方は、内窓を設置する方法ではなく外窓ごと交換する方法も選択肢に入れてみましょう。
最近は窓周りの壁や床を壊さず1日で外窓交換できるカバー工法が主流で、内窓の設置と同じく補助金の対象になります。
設置の目的に合わせたガラスを選ぶ
内窓を設置すると、窓の断熱性・防犯性・遮音性がアップしますが、ガラスの種類にこだわるとさらに効果が高くなります。
「窓の断熱性を高めたい」▶︎熱を伝えにくい真空タイプの複層ガラス・特殊金属膜が貼られているLowE複層ガラスなど
「窓の防犯性を高めたい」▶︎ガラスとガラスの間に特殊膜が挟み込まれていて打撃への抵抗力が高い安全合わせガラス
「窓の断熱性と防犯性の両方を高めたい」▶︎安全合わせガラスを組み込んだ複層ガラス
「窓の防音性・遮音性を高めたい」▶︎厚さの異なるガラスを組み合わせた複層ガラス・特殊膜で振動を抑える安全合わせガラスなど

内窓を取り付ける目的に応じて最適なガラスを選ぶことが大切です。「どんなガラスを選べばいいか分からない」という方は、玄関ドアマイスターまでお気軽にご相談ください。
古い家にDIYで内窓をつけるのは要注意
内窓はホームセンターやオンラインでも購入できるので、DIYで取り付けてみようと思う方は少なくないはずです。
ところが、古い家は窓の上下左右前後で1cm以上窓枠が歪んでいるケースは珍しくありません。
歪んだ窓枠に内窓を付けると、スムーズに開け閉めできなくなったり、最悪の場合、せっかく買った内窓がつけられず無駄になったりする可能性があるため注意しましょう。

古い家で内窓を付けたい方は、細かい調査や施工後の調整、アフターメンテナンスサービスが充実した施工会社へ相談するのがおすすめです。
補助金の条件を事前にチェック
内窓の設置に際して補助金を利用したい方は、必ず事前に制度の詳細を確認しましょう。
先進的窓リノベ2025事業は、事務局に事前登録された施工会社に工事を依頼することが必須条件です。
また、内窓を付けてもサイズやガラスの仕様が対象外で、せっかく工事したのに補助金をもらえない可能性もゼロではありません。

補助金を使って窓リフォームしたい人は、必ず補助金申請のサポート実績が豊富な施工会社を選びましょう。
【毎日更新中】「玄関ドアマイスター」の施工事例はこちらから▶︎▶︎▶︎
まとめ
樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシのどちらにするか迷ったら、それぞれのメリットとデメリットを比較して、お住まいのある地域に合わせて最適な窓を選びましょう。
2025年は「先進的窓リノベ事業」や東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」など断熱窓に関連するお得な補助金が実施されるので、窓リフォームを検討している人にとっては大チャンスです!
過去の動画では補助金について詳しく解説していますので、ぜひチェックしてください。
私たち「玄関ドアマイスター」は、昭和5年の創業以来建具一筋!窓・玄関ドアリフォームの施工件数全国1位をこれまで何度も獲得している直販会社です。どこにも負けない明瞭価格に、高品質な施工と対応、安心のアフターサービスの3点が揃っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
“全国1位多数獲得”の玄関ドアマイスターにお任せください
“玄関ドアマイスター”は、LIXIL主催コンテストで全国1位を6回、YKKap主催コンテストで全国1位を2回受賞しています。
工事は下請け会社に任せず、全て自社で行うことにこだわり、工事品質を高めてきました。
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